お知らせ

2016年06月29日

スベリヒユ

お知らせ , 雑草知識

某人気番組で“山形の珍味”として一時期とても注目された植物。それがスベリヒユ。山形では、「ひょう」という名前でスーパーなどの陳列されている野菜の一つです。茹でて芥子醤油で食べる一種の山菜として扱われており、干して保存食にもされているようです。また沖縄県では葉物野菜の不足する夏季に重宝されています。

 

熱帯から温帯にかけて世界中で幅広く分布し、日本全土でも見られる植物です。乾燥耐性があり、畑や路傍など日当たりの良い所に自然に生えます。農業においては畑作の害草として知られ、全般的に執拗な雑草として嫌われる傾向にあります。

 

先の丸い楕円形の艶のある多肉質の葉をつけ、茎は太めでこれも多肉質。株元より枝分かれして、地面にベタッと広がって茂り、枝先によく見ないと解らないくらい小さな5弁の黄色花を咲かせます。葉に艶があり、スベスベしているのでスベリヒユと名付けられたとも、茹でて食べるとぬめりのあるところから名付けられたともいわれています。

 

太陽光発電施設の雑草対策には脅威にならなそうな雑草ですが、周辺に耕作地がある場合は、影響しないよう防除をおすすめします。

 

※自分の畑によく生えているのですが、見つけると写真を撮らずにすぐ引っこ抜いてしまうので掲載する写真がありません・・・

2016年06月03日

ムラサキカタバミ

お知らせ , 雑草知識

ムラサキカタバミ

 

ムラサキカタバミは、カタバミ科カタバミ属の多年草。南アメリカ原産で、1861年頃の江戸時代末期に観賞用として導入されて以降、関東から西日本にかけて広く分布し帰化している。また、環境省により要注意外来生物に指定されている植物です。

 

 

生育環境は限定されず、温帯から熱帯地域であればどこでも生育します。現在では庭園から畑地、芝地を中心に広く見られるほか、石垣の隙間、コンクリートの割れ目、空き地など、何処にでも蔓延っています。

 

背丈は約30cm、地下に鱗茎があり、地上には葉と花柄だけを伸ばします。花期は2~11月と長く、可憐な花を咲かせます。繁殖方法としては、株元の小さな鱗茎を生じ,これが散らばって殖えます。草丈が低く柔らかいため、雑草の刈り取りからほとんど無視されてしまいますが、土の中の鱗茎を取り尽くすのが非常に難しいので、駆除の困難な雑草です。開花が始まった頃が鱗茎の出来るピークなので、そのときに土を深く掘り捨てるしか方法がありません。

 

草丈が低いため、太陽光発電施設の雑草対策には影響しませんが、この雑草を退治するには、根気よく抜き取りを繰り返す以外ないようです。

 

 

参考文献:
国立環境研究所 侵入生物データベース https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80170.html

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