「イタドリ」
日本を代表とする東アジア原産の多年生草本タデ科植物です。日本では、山菜や薬草として古くから利用されてきました。しかし、近年は野山に生える山菜としてのイタドリよりも、太く強靭で、生長の早い地下茎により、アスファルトを突き破り、コンクリートブロックをガタガタにする厄介な雑草としての認識のほうが強くなっています。
イタドリも前回紹介したクズと同様、世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれる雑草の一つです。19世紀に観賞用としてイギリスに輸出され、旺盛な繁殖力から在来種の植生を脅かす外来種となりました。イギリス全体で駆除や道路補修などに年間1億5千万ポンド(200億円)かかっているそうです。イギリス政府は日本から持ち込んだイタドリの駆除のために、天敵昆虫の輸入を決めるほど防除が困難な雑草なのです。
イタドリは、熟した種子が秋ごろに風によって散布されます。そして春に芽吹いた種子は地下茎を伸ばし一気に生長します。荒れ地、原野、道端、土手などさまざまな場所に群生し、肥沃な土地では高さ2メートルほどまでになります。茎の中は竹に似た空洞で多数の節があります。
太陽光発電施設の雑草対策としては、地下茎の成長を抑制するために除草剤による除去が最も有効です。しかし、除草剤を常に使い続けることは環境にも負担になり、周辺住民への説明も必要になります。弊社は防草シートの併用で常に雑草の無い状態を維持するご提案をしています。雑草対策でお悩みの方は、お気軽に弊社までお問い合わせください。