ドクダミ科の多年草。独特な匂いが特徴で、個体差はありますが、ちょっと離れた場所にいてもドクダミが生えていることが分かるほどです。このドクダミには抗菌化作用があり、漢方薬やお茶としての利用がされています。
日本全国に自生し、溝や水路、道端、住宅周辺など少しジメッとしたところは絶好の生育環境です。太陽光発電施設の場合は、設置位置の低い太陽光パネル下などが該当すると思われます。
高さ15cm~30cmまで成長し、6~8月にかけて茎の上部に白い花を付けます。深さ40cm程度の地中に地下茎を伸ばして繁殖します。地下で枝分かれしては育ちやすい環境を確保すると、伸びた根が地上に向かって茎となり光を感じることで葉が発生、栄養を根に供給してさらに根を伸長させ増殖していきます。繁殖力が非常に強く、ちぎれた小さな根からでも立派なドクダミに再生するため、防除が難しい雑草です。
重機を使った除草や草刈機を使った除草は、最初の見た目は除去した感はありますが、前述したとおり、ドクダミの特徴である地下茎による繁殖方法により、短期間で元の姿に戻るか、それ以上に爆発的な増殖を手助けしてしまうことも考えられます。
ドクダミが根を張る深さである40cm程度の表土を根こそぎ取り除き、新たな土を入れ直すことが確実ですが、
太陽光施設内では、そのような工事はできません。ドクダミを何とかしたい場合は、防草シートと除草剤を組合わせ、生えてきたところの駆除を徹底することで、徐々に少なくすることは可能です。
以前、お問い合わせいただいたお客様の中には、太陽光施設に生える雑草でビジネスをしたいと熱く語っていた方もいました。
採算性が合うのなら…太陽光発電施設で“ドクダミ茶生産”もしかしたら、そういう構想もアリかもしれません。