お知らせ

2016年06月03日

ムラサキカタバミ

お知らせ , 雑草知識

ムラサキカタバミ

 

ムラサキカタバミは、カタバミ科カタバミ属の多年草。南アメリカ原産で、1861年頃の江戸時代末期に観賞用として導入されて以降、関東から西日本にかけて広く分布し帰化している。また、環境省により要注意外来生物に指定されている植物です。

 

 

生育環境は限定されず、温帯から熱帯地域であればどこでも生育します。現在では庭園から畑地、芝地を中心に広く見られるほか、石垣の隙間、コンクリートの割れ目、空き地など、何処にでも蔓延っています。

 

背丈は約30cm、地下に鱗茎があり、地上には葉と花柄だけを伸ばします。花期は2~11月と長く、可憐な花を咲かせます。繁殖方法としては、株元の小さな鱗茎を生じ,これが散らばって殖えます。草丈が低く柔らかいため、雑草の刈り取りからほとんど無視されてしまいますが、土の中の鱗茎を取り尽くすのが非常に難しいので、駆除の困難な雑草です。開花が始まった頃が鱗茎の出来るピークなので、そのときに土を深く掘り捨てるしか方法がありません。

 

草丈が低いため、太陽光発電施設の雑草対策には影響しませんが、この雑草を退治するには、根気よく抜き取りを繰り返す以外ないようです。

 

 

参考文献:
国立環境研究所 侵入生物データベース https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80170.html