お知らせ

2016年04月23日

チガヤ

お知らせ , 雑草知識

チガヤ

 

硬いアスファルトを突き破って植物が生えてくると、もの珍しさから、話題になることがあります。数年前には、“ど根性大根”の大ちゃんがアスファルトから生えているのが発見され、ニュースでも取り上げられていました。その反面、アスファルトを縫って出てきていても、全く話題にもあがらない植物もあります。
その一つが、ここで紹介する“チガヤ”です。日本では、チガヤは、北海道から沖縄にいたるまで、広く分布し、草地や川辺、道路脇などのいろいろな場所で目にします。古来は、屋根ふきの材料やおやつとして、生活に深く関わり、親しまれてきた植物です。現在では、それらの用途で使われることは殆どなくなりましたが、堤防や畦畔(田んぼのあぜ)を管理する手法として、チガヤの導入が検討されています。

 

チガヤの防草シートの突き抜け芽の先端が細く尖り、強く押し上げてくるため、強度の足りない防草シートだと容易に貫通します。このように、チガヤが暮らしに密着していた理由、管理用植物として導入が検討されている理由の一つとして、チガヤの“群落形成”の能力が挙げられます。

 

チガヤは、種子による繁殖も行いますが、地下茎を伸ばすことによっても、繁殖を行います。
チガヤは多年生植物(複数年にわたり生存する植物)の一種で、主に深さ15~40cmの土中に地下茎を持ち、この部分に栄養の大部分を貯蔵しています。チガヤはこの地下茎を伸ばし、土中の生息域を拡大、節から芽を出し地上に群落を作ります。

 

一年草(種子から発芽し、一年以内に枯死する植物)草本の群落にチガヤが侵入すると、地下茎の伸長に伴って置き換わり、やがてチガヤの集団を形成するに至ります。もちろん、その群落も放置していれば、ススキの草原やササ群落、マツ林へと変わっていくのですが、以前は定期的な草刈りや土手焼きなどによって、チガヤ群落が維持されていたようです。

 

そのように、暮らしに密着していたチガヤも、現在では、その繁殖力で植込みや管理敷地内の空き地、芝地や民家の庭にも容易に入り込み、場所によってはやっかいな雑草として扱われています。チガヤの雑草としてのやっかいさの一因は、先述の繁殖形態にあります。チガヤの地上部だけを刈り取っても、地下茎が残っている限り、チガヤの群落は容易に再生してしまいます。また、念を入れて地下茎の鋤き取りを行ったとしても、断片が少しでも残っていれば、節から芽がでて、将来的に元通りになってしまいます。
チガヤは目立って取り上げられることは殆どありませんが、最も身近な植物の一つです。チガヤを利用するにせよ、防除するにせよ、チガヤの特性をよく理解し、充分に踏まえることで、上手に付き合っていくことができるものと考えます。

 

引用文献: 白崎コーポレーション 佐治氏 著

2016年04月03日

ヒメムカシヨモギ

お知らせ , 雑草知識

除草剤なんて怖くない!
そう言ってそうなくらい驚異の繁殖能力と戦略を併せ持つ植物、それがヒメムカシヨモギです。
草丈は100~200cmのため、太陽光発電施設としては、草丈が問題になる植物の一つです。除草剤耐性を持つ雑草の1つのため、安易に考えてはいけません。除草剤で雑草対策をしている現場は、そのまま使い続けることで、手に負えないくらいになってしまうことも・・・

 

ヒメムカシヨモギ_画像1

 

ヒメムカシヨモギの原産地は北アメリカ。日本には明治時代(1867年頃)に作物種子などに混入したとされています。明治維新のころから鉄道線路に沿って広がったため、ゴイッシングサ(御一新草)、メイジソウ(明治草)、テツドウグサ(鉄道草)などとも呼ばれていました。

 

その後、短期間で風雨や人間の移動により日本全国に拡がりました。現在では北海道から沖縄まで全国で見られる雑草です。畑地、休耕地、樹園地、牧草地、路傍、荒地、河川敷など、どこでも生息しています。

 

人間にとって厄介なのは、その生態系にあります。
この植物、“一年生雑草”と言われていますが、実際は“一年性であり越年性”でもあります。春に芽吹いたものは夏に大きな株に育ち、一株で莫大な数の花を咲かせ綿毛を飛ばして繁栄します。一株のタネの数は100万個と恐ろしい数です。普通の一年生雑草は通常、春に発芽し年内に枯れてしまいますが、このヒメムカシヨモギは、休眠が浅いため結実落下後に短い時間で発芽することが可能なのです。そのため、夏にまかれたタネが秋に発芽、年を越し、わずか10cmたらずな小さな株が秋に開花。そして冬にもタネを飛ばすこともあります。
土壌中の種子の寿命は比較的長い傾向にあり、土中で112年生存例があるほどです。また、草刈などで土を掘り起したときに、土中で眠っていたタネを目覚めさせることも考えられます。

 

夏期には衛生害虫の繁殖地となり、冬期には枯れ草になって美観を損ねるとともに、火災の原因となるため、抜き取りや、刈り取り除草だけでなく、防草シート等を利用した雑草対策が必要です。

 
■参考文献
国立環境研究所 侵入生物データブック ヒメムカシヨモギ http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80510.html
シンジェンタジャパン ヒメムカシヨモギ http://www.syngenta.co.jp/golf/weeds/weeds13.html
農研機構 畜産草地研究所 ヒメムカシヨモギ http://www.naro.affrc.go.jp/nilgs/weedlist/w0100/w0110/029393.html
環境省自然環境局 外来生物法 要注意外来生物リスト https://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/detail_sho.html#45

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