お知らせ

2016年07月20日

なぜ防草シートの固定に錆びるピンを使うのか?

お知らせ , 取扱い製品紹介

シート固定ピン_製品画像

 

当社では、防草シートの固定用として鉄製のピンを使用しています。ピンは表面防錆加工を施していないため、ピン打ち込み後、徐々に錆びていきます。打ち込み後にピンを錆びさせることで、打ち込んだピンまわりの土壌と固着し、固定ピンの支持力を強化させることを意図しています。

 

線径が太ければ太いほど、耐用年数は長くなりますが、細いものは、耐用年数が短いです。下の写真は、防草シートの固定に使用した止めピンを引き抜いたものです。全体的に錆びている様子が分かります。

 

固定ピンを引き抜いたようす

 

農業向けとしてステンレス製やプラスチック製の錆びないピンも流通していますが、錆びないことから支持力が弱く、強風によってシートが煽られると、簡単に抜けてしまう恐れがあります。太陽光発電施設のような長期的な防草対策が必要な場所には適しません。

 

※砕石層が厚い場所・砂地・水分を多く含む土壌の場合、支持力が低くなることがあります。

 

詳しいご相談・お見積承っております。
お気軽にお問い合わせください。

 

2016年07月02日

ススキ

お知らせ , 雑草知識

イネ科の多年草。ススキは日本全土に分布し、古くから放牧地や採草地として重要な役割を果たしてきました。また、屋根葺き用として利用している地域もあり、いろいろな面で日本人に親しまれてきた植物です。しかし、鉄道、高速道路などの法面では、草姿が大型化し視界不良の原因となるため、全国で最も発生の多い雑草として防除の対象となっています。茎は丈夫で直立し、高い位置にも節ができるため高さ1~2.5mにもなります。地下部は中心から外側に向かって1年生茎、2年生茎・・・と順々に形成されて大きな株に生長する植物です。

 

発生したススキを放置すると・・・
太陽光発電施設の場合、巨大化した株は夏から秋にかけてパネルに影をつくる原因となります。特に、堤防の河川道路などはススキが草の壁となり、どこから斜面なのか確認がとりづらくなり、大変危険です。さらに、晩秋、地上部が枯れたあとも、そのままの状態で残ります。強い風により根本付近から折れる恐れがあるため、機器の破損も考えられ危険です。

 

ススキ

 

駆除方法としては、年2回以上の刈り取りを行うことが効果的とされています。ススキは刈り取りや踏みつけなどの地上部の損傷に対して弱いため、6月頃の刈り取りは1年のうちで最も衰退を早めるため有効です。8月~秋1回刈り取りでは生長が維持されるため、1回目は6月に、2回目は秋に刈り取りを行うことが重要です。

 

2016年06月29日

スベリヒユ

お知らせ , 雑草知識

某人気番組で“山形の珍味”として一時期とても注目された植物。それがスベリヒユ。山形では、「ひょう」という名前でスーパーなどの陳列されている野菜の一つです。茹でて芥子醤油で食べる一種の山菜として扱われており、干して保存食にもされているようです。また沖縄県では葉物野菜の不足する夏季に重宝されています。

 

熱帯から温帯にかけて世界中で幅広く分布し、日本全土でも見られる植物です。乾燥耐性があり、畑や路傍など日当たりの良い所に自然に生えます。農業においては畑作の害草として知られ、全般的に執拗な雑草として嫌われる傾向にあります。

 

先の丸い楕円形の艶のある多肉質の葉をつけ、茎は太めでこれも多肉質。株元より枝分かれして、地面にベタッと広がって茂り、枝先によく見ないと解らないくらい小さな5弁の黄色花を咲かせます。葉に艶があり、スベスベしているのでスベリヒユと名付けられたとも、茹でて食べるとぬめりのあるところから名付けられたともいわれています。

 

太陽光発電施設の雑草対策には脅威にならなそうな雑草ですが、周辺に耕作地がある場合は、影響しないよう防除をおすすめします。

 

※自分の畑によく生えているのですが、見つけると写真を撮らずにすぐ引っこ抜いてしまうので掲載する写真がありません・・・

2016年06月03日

ムラサキカタバミ

お知らせ , 雑草知識

ムラサキカタバミ

 

ムラサキカタバミは、カタバミ科カタバミ属の多年草。南アメリカ原産で、1861年頃の江戸時代末期に観賞用として導入されて以降、関東から西日本にかけて広く分布し帰化している。また、環境省により要注意外来生物に指定されている植物です。

 

 

生育環境は限定されず、温帯から熱帯地域であればどこでも生育します。現在では庭園から畑地、芝地を中心に広く見られるほか、石垣の隙間、コンクリートの割れ目、空き地など、何処にでも蔓延っています。

 

背丈は約30cm、地下に鱗茎があり、地上には葉と花柄だけを伸ばします。花期は2~11月と長く、可憐な花を咲かせます。繁殖方法としては、株元の小さな鱗茎を生じ,これが散らばって殖えます。草丈が低く柔らかいため、雑草の刈り取りからほとんど無視されてしまいますが、土の中の鱗茎を取り尽くすのが非常に難しいので、駆除の困難な雑草です。開花が始まった頃が鱗茎の出来るピークなので、そのときに土を深く掘り捨てるしか方法がありません。

 

草丈が低いため、太陽光発電施設の雑草対策には影響しませんが、この雑草を退治するには、根気よく抜き取りを繰り返す以外ないようです。

 

 

参考文献:
国立環境研究所 侵入生物データベース https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80170.html

2016年05月21日

カラスノエンドウ

お知らせ , 雑草知識

学術的には「ヤハズエンドウ」と呼ばれていますが、カラスノエンドウという名は教科書に使われていたこともあって、現在でも正式名称のように使われています。ここでは、聞き慣れた名前であるカラスノエンドウで説明します。

 

カラスノエンドウ

 

本州から四国・九州・沖縄の路傍や堤防などのいたるところにごく普通に生育している植物です。秋に発芽し、春になると高さ60~150cmに達します。茎には巻きひげがあり、近くのものに絡みつくこともあります。花期は3~6月で、エンドウに似た小型の紅紫色の花を付けます。はびこると始末に負えなくなることもありますが、その赤紫色の小さな花は意外と可愛らしいです。果実は熟すると黒くなって晴天の日に裂け、種子を激しく弾き飛ばします。

 

花期の3~6月は、ほかの雑草では考えられないほど、飛び抜けて多くの小動物が観察されます。その理由は、茎から葉が生える基部に“花外蜜腺”という特別な器官をもつため、その蜜を求めて小動物が集まってきます。

 

カラスノエンドウのようにマメ科植物の根には、こぶのような根粒がついています。この中には根粒菌という細菌がいて、宿主のマメ科植物から栄養をもらって生きています。一方、根粒菌は、植物がつくれない物質をつくることができ、その物質をマメ科植物にも与えています。カラスノエンドウも小さいうちから多くのこぶがあり、その土壌が微生物の宝庫だということがわかります。

 

欧米では牧草として栽培され、有用植物として価値があるものとされていますが、カラスノエンドウの種子は大型(粒径約3mm)で、収穫物に混入すると選別が困難なことから、日本では麦畑の問題雑草と見られています。

 

太陽光発電施設では、カラスノエンドウによる直接的な問題発生は薄いと思いますが、小動物が集まってくる特徴から、虫害や獣害の引き金になってしまうこともあります。

 

カラスノエンドウの防除には除草剤が効果的です。非選択性除草剤のグリホサート剤、ジクワット・パラコート剤、グルホシネート剤で防除が可能です。また、これらの除草剤に対する除草剤耐性を持つ変異は見つかっていません。

 
参考文献
・シンジェンタジャパン http://www.syngenta.co.jp/cp/columns/view/?column_id=94
・実験監察館 http://www2.tokai.or.jp/seed/seed/mijika10.htm
・岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科 植物生態研究室 http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/leguminosae/

2016年05月09日

シロツメクサ

お知らせ , 雑草知識

シロツメクサ

 

シロツメクサはヨーロッパ原産の多年草。ホワイト・クローバーとも呼ばれています。日本語表記は「白詰草」から想像がつきますが、1846年にオランダからの献上の器物の間に詰め物として使用されていたのが最初の持込といわれています。その後、牧草,緑肥,緑化用として輸入されたものが定着・分布拡大したと考えられています。

 

今では、日本全国に野生化している帰化植物の一つです。帰化植物にはセイタカアワダチソウやセイヨウタンポポのように悪玉扱いされるものが多いですが、四つ葉が幸福のシンボルとされるためか、いくらはびこっても悪くいわれることがありません。

 

雑草防止、土壌浸食防止等に利用されることもあることから、国立環境研究所の侵入生物データベースに登録されているものの、法的規制はありません。ただし、家畜が多量に食べるとシアン化合物が有害であることから、牧草地では注意が必要なようです。

 

太陽光発電施設では、種子吹き付けによる雑草対策の材料としてシロツメクサ(クローバー)を利用しているところもありますが、植物は管理が必要だということを忘れてはいけません。アレロパシー効果によって他の雑草が生えにくくなるということはいわれていますが、何もしなくてもいいわけではありません。順調な生育のためには潅水管理や雑草管理など定期的な管理が不可欠です。また、雑草管理の際には配線の切断などに注意が必要です。

 

参考文献:
国立環境研究所 侵入生物データベース https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80160.html

2016年04月23日

チガヤ

お知らせ , 雑草知識

チガヤ

 

硬いアスファルトを突き破って植物が生えてくると、もの珍しさから、話題になることがあります。数年前には、“ど根性大根”の大ちゃんがアスファルトから生えているのが発見され、ニュースでも取り上げられていました。その反面、アスファルトを縫って出てきていても、全く話題にもあがらない植物もあります。
その一つが、ここで紹介する“チガヤ”です。日本では、チガヤは、北海道から沖縄にいたるまで、広く分布し、草地や川辺、道路脇などのいろいろな場所で目にします。古来は、屋根ふきの材料やおやつとして、生活に深く関わり、親しまれてきた植物です。現在では、それらの用途で使われることは殆どなくなりましたが、堤防や畦畔(田んぼのあぜ)を管理する手法として、チガヤの導入が検討されています。

 

チガヤの防草シートの突き抜け芽の先端が細く尖り、強く押し上げてくるため、強度の足りない防草シートだと容易に貫通します。このように、チガヤが暮らしに密着していた理由、管理用植物として導入が検討されている理由の一つとして、チガヤの“群落形成”の能力が挙げられます。

 

チガヤは、種子による繁殖も行いますが、地下茎を伸ばすことによっても、繁殖を行います。
チガヤは多年生植物(複数年にわたり生存する植物)の一種で、主に深さ15~40cmの土中に地下茎を持ち、この部分に栄養の大部分を貯蔵しています。チガヤはこの地下茎を伸ばし、土中の生息域を拡大、節から芽を出し地上に群落を作ります。

 

一年草(種子から発芽し、一年以内に枯死する植物)草本の群落にチガヤが侵入すると、地下茎の伸長に伴って置き換わり、やがてチガヤの集団を形成するに至ります。もちろん、その群落も放置していれば、ススキの草原やササ群落、マツ林へと変わっていくのですが、以前は定期的な草刈りや土手焼きなどによって、チガヤ群落が維持されていたようです。

 

そのように、暮らしに密着していたチガヤも、現在では、その繁殖力で植込みや管理敷地内の空き地、芝地や民家の庭にも容易に入り込み、場所によってはやっかいな雑草として扱われています。チガヤの雑草としてのやっかいさの一因は、先述の繁殖形態にあります。チガヤの地上部だけを刈り取っても、地下茎が残っている限り、チガヤの群落は容易に再生してしまいます。また、念を入れて地下茎の鋤き取りを行ったとしても、断片が少しでも残っていれば、節から芽がでて、将来的に元通りになってしまいます。
チガヤは目立って取り上げられることは殆どありませんが、最も身近な植物の一つです。チガヤを利用するにせよ、防除するにせよ、チガヤの特性をよく理解し、充分に踏まえることで、上手に付き合っていくことができるものと考えます。

 

引用文献: 白崎コーポレーション 佐治氏 著

2016年04月03日

ヒメムカシヨモギ

お知らせ , 雑草知識

除草剤なんて怖くない!
そう言ってそうなくらい驚異の繁殖能力と戦略を併せ持つ植物、それがヒメムカシヨモギです。
草丈は100~200cmのため、太陽光発電施設としては、草丈が問題になる植物の一つです。除草剤耐性を持つ雑草の1つのため、安易に考えてはいけません。除草剤で雑草対策をしている現場は、そのまま使い続けることで、手に負えないくらいになってしまうことも・・・

 

ヒメムカシヨモギ_画像1

 

ヒメムカシヨモギの原産地は北アメリカ。日本には明治時代(1867年頃)に作物種子などに混入したとされています。明治維新のころから鉄道線路に沿って広がったため、ゴイッシングサ(御一新草)、メイジソウ(明治草)、テツドウグサ(鉄道草)などとも呼ばれていました。

 

その後、短期間で風雨や人間の移動により日本全国に拡がりました。現在では北海道から沖縄まで全国で見られる雑草です。畑地、休耕地、樹園地、牧草地、路傍、荒地、河川敷など、どこでも生息しています。

 

人間にとって厄介なのは、その生態系にあります。
この植物、“一年生雑草”と言われていますが、実際は“一年性であり越年性”でもあります。春に芽吹いたものは夏に大きな株に育ち、一株で莫大な数の花を咲かせ綿毛を飛ばして繁栄します。一株のタネの数は100万個と恐ろしい数です。普通の一年生雑草は通常、春に発芽し年内に枯れてしまいますが、このヒメムカシヨモギは、休眠が浅いため結実落下後に短い時間で発芽することが可能なのです。そのため、夏にまかれたタネが秋に発芽、年を越し、わずか10cmたらずな小さな株が秋に開花。そして冬にもタネを飛ばすこともあります。
土壌中の種子の寿命は比較的長い傾向にあり、土中で112年生存例があるほどです。また、草刈などで土を掘り起したときに、土中で眠っていたタネを目覚めさせることも考えられます。

 

夏期には衛生害虫の繁殖地となり、冬期には枯れ草になって美観を損ねるとともに、火災の原因となるため、抜き取りや、刈り取り除草だけでなく、防草シート等を利用した雑草対策が必要です。

 
■参考文献
国立環境研究所 侵入生物データブック ヒメムカシヨモギ http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80510.html
シンジェンタジャパン ヒメムカシヨモギ http://www.syngenta.co.jp/golf/weeds/weeds13.html
農研機構 畜産草地研究所 ヒメムカシヨモギ http://www.naro.affrc.go.jp/nilgs/weedlist/w0100/w0110/029393.html
環境省自然環境局 外来生物法 要注意外来生物リスト https://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/detail_sho.html#45

2016年03月25日

メマツヨイグサ

お知らせ , 雑草知識

アカバナ科の二年草。マツヨイグサ類は1920年代に観賞用として導入され、各地で野生化し雑草になった帰化植物です。現在では日本全土に分布しており、外来生物法で要注意外来生物に指定されています。高さ30~150cmになる雑草で、路傍、河川敷、牧草地、畑地など開けた場所を好み群生します。

メマツヨイグサ_画像1
マツヨイグサ類はメマツヨイグサの他に、オオマツヨイグサ、コマツヨイグサなど雑種が多い植物です。多くの種類は日暮れ時から鮮黄色の可憐な花を咲かせ、翌朝しぼむ、夜行性の植物です。大宰府が富岳百景のなかで「富士には月見草がよく似合う」と書いていますが、ここでいう月見草とはマツヨイグサのことだったようです。

 

近年、都市近郊で最も見かけるのはメマツヨイグサだそうです。その一つに、除草剤の普及が関係しています。グリホサート除草剤(非選択性茎葉処理剤)の普及拡大に伴い、日本各地で除草剤が使われるようになりました。他のマツヨイグサ類が衰退していく中、環境適応能力が高いメマツヨイグサは除草剤耐性を獲得。実際に、グリホサート剤を数年間、連続して使用することによって、結果的にメマツヨイグサが増加するという実験結果が報告されています。

 

発生したメマツヨイグサを放置すると・・・
脇からもたくさんの枝を発生し、横にも広がり大型化するため、太陽光発電施設で発生した場合は、パネルに影を作ったり、管理用地の通行障害の原因となります。また、アスファルトの目地部分から発生した場合は、目地を拡げる恐れがあるため、見つけ次第、早めの除去が必要です。効果的な雑草管理としては、グリホサート除草剤の耐性があることから、機械による刈取りや場面に応じて使用する除草剤の種類を変えるなど、除草方法を変えながら雑草管理をすることが重要です。

2016年03月07日

東京太陽光システム施工展ご来場のお礼

お知らせ

拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

平素は弊社に格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

 

2016年3月2日(水)~3月4日(金)に開催されました「第7回[東京]太陽光発電システム施工展」では ご多忙のおりにもかかわらず弊社ブースにお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。

3日間の短い期間でしたが、皆様のおかげをもちまして 盛況のうちに展示会を執り行うことができましたことを心よりお礼申し上げます。

また、限られた時間での説明のため、ご来場賜りながら、諸事不行届きの点もあったことと存じます。 ご案内いたしました内容にご不明点などがございましたら、下記より弊社営業へお問い合わせください。

 

<お問い合わせ>

株式会社白崎コーポレーション

グリーンナップ事業部 東京支店

TEL: 03-6892-4400 または お問い合わせフォーム

 

今後とも皆様のご期待に沿えますよう、社員一同全力をあげて社業に努める所存でございますので、 何卒、末永くご愛顧くださいますようお願い申しあげます。

 

東京太陽光施工展展示ブース写真1

 

東京太陽光施工展展示ブース写真2

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