お知らせ

2016年07月02日

ススキ

お知らせ , 雑草知識

イネ科の多年草。ススキは日本全土に分布し、古くから放牧地や採草地として重要な役割を果たしてきました。また、屋根葺き用として利用している地域もあり、いろいろな面で日本人に親しまれてきた植物です。しかし、鉄道、高速道路などの法面では、草姿が大型化し視界不良の原因となるため、全国で最も発生の多い雑草として防除の対象となっています。茎は丈夫で直立し、高い位置にも節ができるため高さ1~2.5mにもなります。地下部は中心から外側に向かって1年生茎、2年生茎・・・と順々に形成されて大きな株に生長する植物です。

 

発生したススキを放置すると・・・
太陽光発電施設の場合、巨大化した株は夏から秋にかけてパネルに影をつくる原因となります。特に、堤防の河川道路などはススキが草の壁となり、どこから斜面なのか確認がとりづらくなり、大変危険です。さらに、晩秋、地上部が枯れたあとも、そのままの状態で残ります。強い風により根本付近から折れる恐れがあるため、機器の破損も考えられ危険です。

 

ススキ

 

駆除方法としては、年2回以上の刈り取りを行うことが効果的とされています。ススキは刈り取りや踏みつけなどの地上部の損傷に対して弱いため、6月頃の刈り取りは1年のうちで最も衰退を早めるため有効です。8月~秋1回刈り取りでは生長が維持されるため、1回目は6月に、2回目は秋に刈り取りを行うことが重要です。