2014年08月13日
雑草学 太陽光発電雑草対策 コラム(1)
日本では、農業分野においての雑草学(Weed Science)は、植物病理学、昆虫学とともに植物防疫関連部門の一つとして位置付けされていた。病気や害虫防除が先行し、手取除草で事が足りていた雑草学は、重要視されていなかったと思われる。
日本で雑草学という概念を初めて明確にし体系的に著わしたのは半澤洵博士(1910年)である。
一般的な雑草の定義は「人間にとって都合の悪い植物」だそうだ。
農学的には、植えられた植物の栽培に支障を来たす植物の事を指す。
私たちの普段の生活や経済活動にも支障を来たす植物全てが雑草である。
では、雑草で一番困っている国はどこか?
私たちの住む日本である。
温帯で適度な降雨量があり、はっきりとした四季のあるこの国は、四季折々の花を楽しむことができると同時に、私たちの普段の生活に厄介な植物もとても居心地がよい国なのである。
次回は、どんな場面で雑草が問題になるのか紹介しようと思う。