お知らせ

2016年03月25日

メマツヨイグサ

お知らせ , 雑草知識

アカバナ科の二年草。マツヨイグサ類は1920年代に観賞用として導入され、各地で野生化し雑草になった帰化植物です。現在では日本全土に分布しており、外来生物法で要注意外来生物に指定されています。高さ30~150cmになる雑草で、路傍、河川敷、牧草地、畑地など開けた場所を好み群生します。

メマツヨイグサ_画像1
マツヨイグサ類はメマツヨイグサの他に、オオマツヨイグサ、コマツヨイグサなど雑種が多い植物です。多くの種類は日暮れ時から鮮黄色の可憐な花を咲かせ、翌朝しぼむ、夜行性の植物です。大宰府が富岳百景のなかで「富士には月見草がよく似合う」と書いていますが、ここでいう月見草とはマツヨイグサのことだったようです。

 

近年、都市近郊で最も見かけるのはメマツヨイグサだそうです。その一つに、除草剤の普及が関係しています。グリホサート除草剤(非選択性茎葉処理剤)の普及拡大に伴い、日本各地で除草剤が使われるようになりました。他のマツヨイグサ類が衰退していく中、環境適応能力が高いメマツヨイグサは除草剤耐性を獲得。実際に、グリホサート剤を数年間、連続して使用することによって、結果的にメマツヨイグサが増加するという実験結果が報告されています。

 

発生したメマツヨイグサを放置すると・・・
脇からもたくさんの枝を発生し、横にも広がり大型化するため、太陽光発電施設で発生した場合は、パネルに影を作ったり、管理用地の通行障害の原因となります。また、アスファルトの目地部分から発生した場合は、目地を拡げる恐れがあるため、見つけ次第、早めの除去が必要です。効果的な雑草管理としては、グリホサート除草剤の耐性があることから、機械による刈取りや場面に応じて使用する除草剤の種類を変えるなど、除草方法を変えながら雑草管理をすることが重要です。