2017年01月24日
ヘクソカズラ
漢字で書けば、屁糞蔓。
植物の名前にひどい名前は他にもありますが、アカネ科多年草ヘクソカズラほど、ひどい名前はないのではないでしょうか。何しろ、屁と糞であるから最悪です。このヘクソカズラは虫の食害を受けて茎や葉が傷つくと細胞内に蓄積したペデロシドという成分が分解してメルカプタンというガスになります。この悪臭を放つガスで敵を遠ざけているのです。自己防衛機能が悪臭だというのです。動物でいうスカンクのようなイメージでしょうか。
そして、気になるヘクソカズラの花言葉は“人嫌い”・・・。
ヘクソカズラ自身が人嫌いだという意味にとれますが、この名前は人間が付けたもの。本当に可哀そうなくらいの言われようです。しかし、熟した実の汁は、天然エキス100%の(皮膚の)保護剤になるそうです。すべてが悪いわけでなく人間の皮膚には優しい側面もあるようです。
ヘクソカズラは名前のとおり蔓(かずら)。太陽光発電施設では大変厄介なツル性植物です。ヘクソカズラはアサガオやツルインゲンなどと同様にツルを他の物に巻きつかせ拡がっていきます。施設のフェンスやパネルの支柱など、巻きつくことができるところはどこへでも。はびこってしまったら悪臭に耐えながら除去することになるため、大きくなる前に除去することが重要です。
参考文献:
・身近な雑草のゆかいな生き方:稲垣栄洋
・ヘクソカズラのにおいを堪能するには http://www.geocities.jp/kinomemocho/sanpo_hekusokazura.html