お知らせ

2014年12月01日

「セイバンモロコシ」

お知らせ , 雑草知識

世界の熱帯から温帯にかけて広く帰化している多年生草本イネ科植物です。海外では、畑地の強害雑草として知られています。日本国内の生息域は北海道と沖縄諸島を除く全国で、道端、荒れ地、埋立地、土手、果樹園など様々な場所で見つけることができます。1945年前後に関東から広がったとされていますが、日本への侵入経路は分かっていません。

 

春になると地中に張り巡らせた地下茎から新芽が生え、急速に伸張します。茎は太く、大きな株となり高さ1~1.8m。葉は長さ20~60cm、幅1~2cm、葉は幅広い線形で、もろくて折れやすい。夏から秋にかけて長さ15~50cm の赤みを帯びた円錐状の穂を出し、茎先に大型の穂をつけます。この大型の穂にたくさんの種子を付けますが、地下茎の伸張が著しいため種子よりも地下茎の繁殖力のほうが強いことが特徴です。大きさや発生場所が似ていることからススキに見間違われることも多いですが、ススキのように株にはなりません。

 

 

■公共工事でも問題雑草という認識

 

大型化する植物のため、景観の悪化・通行の妨害・視界の遮断・舗装の損壊などがおきています。また、生育した雑草が病害虫の巣窟や、雑草種子源となり被害が拡大します。特に通行者の多い歩道や、歩道の無い道路は、歩行者が雑草を避けるために車道を通行することがあるため、非常に危険です。

 

 

 

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引用文献: [1]廣田伸七. ミニ雑草図鑑~雑草の見分けかた~. 東京都, 全国農村教育協会, 2005, p173 [2]独立行政法人国立環境研究所,“侵入生物データベース”. 独立行政法人国立環境研究所.(オンライン). 入手先 http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/81030.html,(参照 2014-06-24) [3]財団法人日本植物調節剤研究協会「自然植生中における外来植物の防除マニュアル(暫定版)~問題化している外来植物の特徴と防除方法~