お知らせ

2016年05月09日

シロツメクサ

お知らせ , 雑草知識

シロツメクサ

 

シロツメクサはヨーロッパ原産の多年草。ホワイト・クローバーとも呼ばれています。日本語表記は「白詰草」から想像がつきますが、1846年にオランダからの献上の器物の間に詰め物として使用されていたのが最初の持込といわれています。その後、牧草,緑肥,緑化用として輸入されたものが定着・分布拡大したと考えられています。

 

今では、日本全国に野生化している帰化植物の一つです。帰化植物にはセイタカアワダチソウやセイヨウタンポポのように悪玉扱いされるものが多いですが、四つ葉が幸福のシンボルとされるためか、いくらはびこっても悪くいわれることがありません。

 

雑草防止、土壌浸食防止等に利用されることもあることから、国立環境研究所の侵入生物データベースに登録されているものの、法的規制はありません。ただし、家畜が多量に食べるとシアン化合物が有害であることから、牧草地では注意が必要なようです。

 

太陽光発電施設では、種子吹き付けによる雑草対策の材料としてシロツメクサ(クローバー)を利用しているところもありますが、植物は管理が必要だということを忘れてはいけません。アレロパシー効果によって他の雑草が生えにくくなるということはいわれていますが、何もしなくてもいいわけではありません。順調な生育のためには潅水管理や雑草管理など定期的な管理が不可欠です。また、雑草管理の際には配線の切断などに注意が必要です。

 

参考文献:
国立環境研究所 侵入生物データベース https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80160.html