お知らせ

2014年11月10日

「セイタカアワダチソウ」

お知らせ , 雑草知識

晩秋、黄色の花穂を目立たせている背の高い草、キク科の多年草のセイタカアワダチソウです。日本の代表的な帰化植物で、明治中ごろに観賞用植物として持ち込まれたといわれています。日本の秋の風景に馴染んでいるが、高度経済成長期各地で行われた造成工事に伴い、急速に拡散していきました。

 

セイタカアワダチソウは名前の通り、「泡立つ」ように1個体に数万~300万粒の種子ができ、発芽率は条件が整えば60%あります。地表から10cmまでの浅い部分を中心に地下茎を張り巡らせ、周囲に群生する固体と地下でつながっています。

 

刈取に過敏に反応!

セイタカアワダチソウは刈取除草に対し過敏に反応する代表的な植物です。生態的特性を理解しないまま、刈取除草を行うと、刈取前よりも勢力を拡大してしまう場合があります。消滅を目的とする場合には、6月に一度刈取り、その後地上部の再生によって地下部の蓄積養分を消費させ、さらに地下部への養分の蓄積が始まる9月頃に再度刈取除草を行い、これを毎年行うことが効果的です。

 

発生した雑草を放置すると・・・

セイタカアワダチソウは旺盛な繁殖力で依然として人々からは好まれざる存在として防除の対象となっています。主な弊害として、景観悪化、土地の利用度低下、火災の要因、休耕田へ侵入し荒廃させるなどがあります。特に太陽光発電施設においては、「背丈が高くなるため影ができる」「大量の黄色い花粉がパネル表面を覆う」などが挙げられるでしょう。

 

太陽光発電施設の雑草対策は、常に雑草の無い状態を作るか、管理上支障の無い高さで雑草を維持するかのどちらかになります。雑草対策でお悩みの方は、お気軽に弊社までお問い合わせください。

 

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引用文献: NPO法人緑地雑草科学研究所(旧:防草緑化技術研究所) 
      草と緑. 福井県, 草と緑刊行委員会, 2010, p29-34